2008年03月05日
【連続教育支援小説 そる姫】 第一話 黒い男
【連続教育支援小説 そる姫】 第一話 黒い男
「。。。っはふんー」
っと、そる姫は雨の中でため息をつくのを辞めた。変な声が出た。
ため息はもう何度もついてたので、彼女はいいかげん飽き飽きしていたのだった。
彼女は、とある会合に参加するために町の中を歩いていた。
またため息が出そうだ。
「。。。〜んはっ」
おじさんが振り向いた。
そる姫は歩きながら町の景観を見て「張りぼての町だ。。。」っとつぶやき、
結局「はぁ〜あ」と長いため息をついた。
いいかげん飽き飽きしているのは自分に対してだ、とそる姫は知っていた。
「マルチをやっている連中の会合に足を運ぼうとしているなんてなんでさ〜?」っと考え。
しかし頭の中は正常に動いているな〜っとそる姫は思った。
彼女は手持ち無沙汰だった。
ずっと憧れていた大学生活で得たものは腱鞘炎くらいのものだ。
部活もバイトも腱鞘炎のために諦め、「ぢゃ〜恋だ!」っと彼氏を作ってはみたものの
一緒にマルチも付いてきた。
彼氏とはそれで揉めて別れたが、マルチ関係は残った。
「私はマルチの女」っとプププと笑い、伊丹十三監督にため息を捧げる。
つかの間の回想の間に会合場所のNPOセンターに着く。
いつものようにエレベーターを待っていると、「マルチの女」に思い出し笑いをする。
「もっふっふっふっふ〜〜これはハマってしまったわ〜」っとそる姫は大満足だったが、
ふいに彼女の笑いは止まった。
そる姫は隣でエレベータを待つ男に瞬間、警戒をした。
その男は全身黒尽くめであった。
さらに黒いターバンを首に巻き、黒いウェスタン風の帽子を被って仁王立ちでエレベーターを待っていた!
男の目は鋭く、百戦錬磨の手練であることと
下着も黒い事は齢21歳のそる姫にも理解できた。
「この人、いったい何者かしら」そる姫は空気に耐えられず、すでにランプの点いたエレベータのボタンを押してしまう。
そこにもう一人童顔の男性が現れた。
「あっヒラヤマさ〜ん」
童顔の男性は軽い調子で黒い男に近づく
「あっやられる!!」っとそる姫が思うより早く
黒い男は大声で制した。
「ヒラヤマではない!団長と呼べ!」
「っす、すいません。えと〜」若い男は少したじろいたが慣れた様子だった。
「。。。まぁ〜コイケちゃんだしいっっか〜」
ヒラヤマと呼ばれた男の顔が緩む。
そる姫は男達から目が離せなくなっていた。
「おっ!ちぁーっす、っちゃーっす、っちゃーっす」
また新しい男が現れた!っとそる姫はまたも警戒した。
野球のコーチをしてそうなジャンバーを羽織ったスーツ男はえらく長身で
電灯をすっぽり遮った。
「おお〜カールか〜」団長ヒラヤマは気さくに手をあげる
ッチーン
エレベータが開き、そる姫は逃げるように飛び乗った
が、男達もまたエレベーターを待っていた事を忘れていた。
逃げ場を失ったそる姫を乗せてエレベータのドアはゆっくりと閉まった。 続きを読む
「。。。っはふんー」
っと、そる姫は雨の中でため息をつくのを辞めた。変な声が出た。
ため息はもう何度もついてたので、彼女はいいかげん飽き飽きしていたのだった。
彼女は、とある会合に参加するために町の中を歩いていた。
またため息が出そうだ。
「。。。〜んはっ」
おじさんが振り向いた。
そる姫は歩きながら町の景観を見て「張りぼての町だ。。。」っとつぶやき、
結局「はぁ〜あ」と長いため息をついた。
いいかげん飽き飽きしているのは自分に対してだ、とそる姫は知っていた。
「マルチをやっている連中の会合に足を運ぼうとしているなんてなんでさ〜?」っと考え。
しかし頭の中は正常に動いているな〜っとそる姫は思った。
彼女は手持ち無沙汰だった。
ずっと憧れていた大学生活で得たものは腱鞘炎くらいのものだ。
部活もバイトも腱鞘炎のために諦め、「ぢゃ〜恋だ!」っと彼氏を作ってはみたものの
一緒にマルチも付いてきた。
彼氏とはそれで揉めて別れたが、マルチ関係は残った。
「私はマルチの女」っとプププと笑い、伊丹十三監督にため息を捧げる。
つかの間の回想の間に会合場所のNPOセンターに着く。
いつものようにエレベーターを待っていると、「マルチの女」に思い出し笑いをする。
「もっふっふっふっふ〜〜これはハマってしまったわ〜」っとそる姫は大満足だったが、
ふいに彼女の笑いは止まった。
そる姫は隣でエレベータを待つ男に瞬間、警戒をした。
その男は全身黒尽くめであった。
さらに黒いターバンを首に巻き、黒いウェスタン風の帽子を被って仁王立ちでエレベーターを待っていた!
男の目は鋭く、百戦錬磨の手練であることと
下着も黒い事は齢21歳のそる姫にも理解できた。
「この人、いったい何者かしら」そる姫は空気に耐えられず、すでにランプの点いたエレベータのボタンを押してしまう。
そこにもう一人童顔の男性が現れた。
「あっヒラヤマさ〜ん」
童顔の男性は軽い調子で黒い男に近づく
「あっやられる!!」っとそる姫が思うより早く
黒い男は大声で制した。
「ヒラヤマではない!団長と呼べ!」
「っす、すいません。えと〜」若い男は少したじろいたが慣れた様子だった。
「。。。まぁ〜コイケちゃんだしいっっか〜」
ヒラヤマと呼ばれた男の顔が緩む。
そる姫は男達から目が離せなくなっていた。
「おっ!ちぁーっす、っちゃーっす、っちゃーっす」
また新しい男が現れた!っとそる姫はまたも警戒した。
野球のコーチをしてそうなジャンバーを羽織ったスーツ男はえらく長身で
電灯をすっぽり遮った。
「おお〜カールか〜」団長ヒラヤマは気さくに手をあげる
ッチーン
エレベータが開き、そる姫は逃げるように飛び乗った
が、男達もまたエレベーターを待っていた事を忘れていた。
逃げ場を失ったそる姫を乗せてエレベータのドアはゆっくりと閉まった。 続きを読む
Posted by SOL at
01:29
│Comments(8)
2008年03月05日
【世界のどこかで-写真の中の旅物語】紹介

どうも、スノボの筋肉痛などが
いまだとれていないhiraです。
SOLとは関係ないブログですが、
【世界のどこかで-写真の中の旅物語】を
紹介させてもらいます。
アジア・中東の写真が盛りだくさんのブログです↓
http://hirayama.eshizuoka.jp/e61602.html#comments