2008年03月06日

【連続教育支援小説そる姫】2.5 話(外伝) ~マルチの影~

 

うひょひょ~



4人の漢たちとともにそる姫は歩いていた。


流れから彼らの集まり? とやらに参加することにはなったが・・・



やっぱり不安だった。



この団体の雰囲気もそうだが、彼女の何よりの懸念は

その会合の開かれる場所にある。



彼女たちがいるのは静岡市にあるとあるビルのワンフロアで

ここでは非営利団体向けに会議室の提供が行われている。


そう 彼女が属しているマルチの会合もここで開催されるのだ。






「どうした?」 





戸惑うそる姫に団長ヒラヤマが声をかけた。






「うぇ・・・ あ・・・ な、なんでもないです。」



そる姫は内心で

マルチたちに会うこと恐れながらも彼らについていくと、彼女の懸念は

すぐに払拭された。幸いにも漢たちの集まりは普段のマルチの会合とは

だいぶ離れた場所だった。




「ヨカッタ・・・」





心のそこからそう思った。


これであの忌々しいマルチの手から逃れられる。


 




ふと彼女の頭にマルチ時代の悪夢がよぎった。




マルチに加わって2ヶ月ほどした時のこと。

いやいやながらも従事していた非合法活動において、

彼女は自分でも知りえなかったもうひとつの才能に気づいた。












 話術





その力は彼女にらくらくとノルマを達成させ、そる姫はマルチでも5本の指に

入る実力者となる・・・。




そる姫の頭によぎったのは始めて出席した幹部たちの会合であった。


その会合で初めて見たマルチの総帥の威圧感は今でも覚えている。


あのえたいの知れない行動…  奇妙な言動・・・




トレードマークの頭のモジャモジャは今でも鮮明に覚えている。









なぜ、今こんなことをおもいだすの・・・!






マルチどもとは違う世界を見つけられるかもしれないのに・・・!





「おほー!」



そのとき、奇妙な声とともに新たな男が現れた。



「っちーす」
「お疲れ様です。」
「こんばんわ」
「よぉ」



漢たちが次々と挨拶をしたその先には一人の男が立っていた。




「わっはっはっはっは! 遅れてすまん~。」


オクナカ と名乗るその男は 団体のメンバーたちと簡単な挨拶を

済ませた後そる姫にも微笑みかけた。



「おっ、新メンバーだね~ よろしく☆」






そる姫は青ざめた。





かって マルチで感じた恐怖、それを 今一度感じていた。




なぜ   この男がここに・・・?!




そこにいるモジャモジャは かつてそる姫がマルチでみたものと

同様のものであった。



「おーし 会合始めるぞ!!!全員前向け~」


団長が声を張り上げる。




全員が前方のホワイトボードに視線を向ける中、そる姫も恐る恐る


そこに目をむける。




そる姫の後ろに座ったオクナカがそっとそる姫に耳打ちした。



「命令もしていないのにこの団体に潜るなんて、やるじゃないか・・・。」


オクナカは声はどこか楽しげだ。









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なんか 書いてて前後関係やら、誰が登場して誰が登場してないやら・・・・


わかんなくなりますね。

あとそる姫の過去とかも・・・




こんな 収拾つかない事態をまとめられるのは




そう・・・・!








平山さんしかいない!!!






というわけで バトンタッチです。  


Posted by SOL at 21:02Comments(2)

2008年03月06日

中学校教師→旅人になります。

こんにちは。週末中学校教師のかわしまです。

後期も無事に授業が終わりました。

そこで、これから僕は旅に出ます。

スーツ着替えたら出発です!!

どんな笑顔に出会えるか、今から楽しみです。

アジアは暑い(熱い)らしいので、元気になって帰ってくるぞい!  
タグ :学校


2008年03月06日

【連続教育支援小説 そる姫】 第二話 きっかけはミカン





ミカン好きな人ー????


はーい!!
(静岡といえばはミカンだもんね。)


イチゴの方が好きな人ー???


はーい!
(久能の石垣イチゴも今旬だもんね。)



そる姫はどっちも大好きです。
だって静岡人ですもの。
いやー春ですな!!


え??
なになに?

なんでそんなにウキウキしてるかって?

そる姫にも春が来ました。

先日、NPOセンターで さとりました。
やっと「マルチの女」卒業です。ふふ。さよなら伊丹十三監督。

あの運命の日・・・

  *  *  *  *  *

逃げ場を失ったそる姫を乗せてエレベータはゆっくりと上がっていった。
いったい何者なのかしら。。。この人たち

ッチーン

4階に到着。

ドアが開くなり早足に立ち去ろうとするそる姫、しかし目の前に人が!
「わっ!!」
その人の抱えていた荷物が落ち、中身が床をコロコロと転がる。
それは袋いっぱいのミカンだった。

「す、すみませんっ」
謝るそる姫

「いや~全然いいんですよ」
笑顔で答える青年。落ち着きのある声。
学生かな。。とそる姫は一瞬思ったが、この落ち着き。
どうして学生であろうか、いやない。

「おっ、ヒビノじゃないか。」
後ろから団長ヒラヤマが声をかけた。

こやつも団長の仲間か!!
警戒心を強めるそる姫。目が合うと、ヒビノと呼ばれる青年はこう言った。
「静岡の農家の方が心をこめて作ったミカンです。よかったら一つどうですか?」


そる姫、ミカンに目がないんですもの。
ミカンをおかずにご飯食べれるくらいですもの。
ミカンにつられたそる姫。気付いたら彼らの会合に参加する流れになっていたのである。
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Posted by SOL at 04:00Comments(4)

2008年03月06日

絵具のおにいさん@静岡県立美術館



奥中です。

先日の日曜日、オイラが静岡県立美術館で講師を務めていた絵の具の解放日というワークショップが終わり
四年間の美術館勤務が幕を閉じました。

思えば、大学を卒業する年は就活も教員採用試験もせず、作家活動をしていく事だけを決めていた。

卒業の直前に静岡県立美術館でワークショップの臨時講師をしてみないかと言われて
まぁなにかしらのアルバイトで食いつなぐ程度の予定しかなかったオイラは
講師をするにも学校外での教育に興味を覚えた。

また自身の道を進めていく事をこの世界は享受してくれて、オイラを生かしてくれてると直感した。


粘土の体感遊びや鑑賞プログラムを学校や幼稚園、保育園から来る子供達とやっていき
いつしか「粘土のおにいさん」と呼ばれるようになった。
町の中でぶらりと買い物をしている時に「あ〜粘土のお兄さんだ〜」っと呼ばれる事も多く
たいてい、オイラの髪型を覚えてからだった。


この四年間でオイラの担当していた美術の体感プログラムは大きく発展し広がっていった。
それは一重に担当の方々の熱意やオイラの助手を務めてくれた方々の知恵あってのことだった。

絵の具の体感プログラムが生まれ、副産物に様々なワークショップも生まれていった。
その一つ一つが吟味され、安全面や能率がよく効果的な形にみるみる進歩していった。
同時に他の講師の方が務めるワークショップも斬新な切り口で展開されていき
刺激を受けて、それはとても良い環境であった。


勤務も2年を過ぎて、オイラは絵の具の解放日と学校対応の教育普及事業のインストラクターとして
、また一人の美術作家としていろんな角度から「ワークショップ」を見る機会を得ていた。

展覧会を行う時に、鑑賞者を巻き込む取り組みが自身のスタンダードになっていたのは、紛れもなくこの経験があったからだろう。
美術館を内側で仕事をしてきた事も芸術家としての考察を広げてくれていただろう。

美術館では年間で約5000人くらいの子供達と遊んでいたらしい。
物覚えは悪い方なので、これまで見てきた子供達の顔がすべて浮かぶわけではないが、いろんな子供達がいた。
印象深い子、何度も来た子、困った子に可愛らしい子
すべての子供に接する事が出来たわけではないが、その一人一人が今本当に愛おしい。


今、ここにあったすべてに感謝したい。

すべてを言葉に代えられないのは
振り向いた今、この瞬間に歩んできた道の出発点が遥か遠くで霞がかっているためだろうか。
今語る最初の気持ちも、印象でしかないのだろうか。

しかし今オイラにはそのすべてが詰まっている。
ここから始まるもののすべてに、それが詰められて発せられるのであるならば


これほど誇れる事はない。

今更なる飛躍の時となり、辞めて進んでいくのです。  


2008年03月06日

経験が生み出すもの



このあいだSOLの場で話をしたが、

経験を積むことはいい循環を生む。


経験は自分に足りないものを教えてくれる。
経験は自分に自信をくれる。

足りないものを知ると知識を学ぶ。
経験と知識で知恵になる。

自信と知次の行動への勇気となり、

知恵は次の行動をよりよいものへと変える。


そして次の行動はあらたな経験をうむ。


やっぱり、まずは行動することが大事でしょ!!

By hira