2008年03月28日

[そる姫]最終話

夜も更けていく・・・。
しかし、外はリョウガエ町だ。日が替わろうがその騒がしさ、一向に変わりがない。

そんな中、店の中ではそる姫とユミコの2人が、外の騒がしさなぞ気にもならない熱いバトルを繰り広げようとしていた。

それを尻目に男どもは・・・

ヒビノ「いや〜、トンがいなくてよかった。アイツがいたら火に油だよ。」

ヒラヤマ「よっしゃ、俺はユミコに賭けるぜ。牛丼並み1杯な。」
オクナカ「まあ、マルチの縁もあるし俺はそる姫か。」

コイケは2人が心配でオロオロしていたが、いつの間にかユミコの取り巻きにちょっかいをかけられ退場していた。

「じゃあ、俺が合図を取ろう」とタカシが前に出て来た。

さすがに店の中で柔道をやるわけにもいかないので、今日は腕相撲で決着を付けようとユミコが提案した。
そる姫も毎日腕立てをやってるようで、自信満々の様子。

「用意はいい?」とユミコ。そる姫はそれにうなずく。

タカシ『じゃあいくよ。レディ〜〜ゴオゥぅ!!』

最近、運動不足だったユミコが苦戦するかと思いきや、その辺の男を捻り潰すその腕力で圧倒した。

そる姫「このままでは、やられる!」
そう呻いた時、視線の先にオクナカの姿があった。

マルチ・・・その単語が脳裏に浮かぶ。
自称マルチの女は今日ここで卒業するんだ!と心の中で思い、力を振り絞った。

ユミコ「やるわね・・・けど!私は運動不足なのよ!」

そる姫の手の甲が机についた。

タカシ『ユミコちゃんの勝ち!!』

ヒラヤマ「お?オクナカ、俺の勝ちだな。後でおごれよ。」
ヒビノ「ユミコちゃん、運動不足は負けた時のいい訳じゃない?」

そる姫は負けてしまったが、脳裏にあったマルチの呪縛から解き放たれていた。
このSOLの空気がすごく居心地がいい。私の居場所はここなんだと感じるようになっていた。

自称「マルチの女」から改名しよう。
自分が自分を規定することは簡単なのだから・・・。

そる姫「ヒマラヤさん、ユミコさん、これからもよろしくお願いします。他の皆さんも。」

ヒラヤマ「俺は行ったことあるけど、山じゃねぇ!」「まあ、毎週月曜にいつもの場所で会議をやってるから、いつでも来いや。」


というわけで、そる姫がSOLのメンバーに加わりました。ちゃんちゃん。  続きを読む


Posted by SOL at 12:01Comments(1)